人生初のブロック注射

ブロック注射

左のお尻からふくらはぎまで激しい痛みに襲われ、寝たきりになってしまった私。

人生初のブロック注射を求めて今日この病院にたどり着いたのである。

後から知ったのだが、この病院は県内ではとても有名ペインクリニックだったのです。

これも後から看護師さんに聞いたのだが
院長はブロック注射の神と言われる名医なんだとか。

そして私はというと、もともと注射が大の苦手な一般ピープル。
インフルエンザの予防注射をするだけでもかなりの勇気が必要なくらいだ。

しかも今回は
坐骨神経の痛みをとるべくのブロック注射

当たり前だが、今回注射を打つ場所は腕ではない。

そう。
背骨辺りに打つわけである。


あぁ。
考えただけで恐ろしい・・・。
( ノД`)怖いよ怖いよ~💦

しかしこのまま何もせずにいたら
お尻とふくらはぎの痛みで間違いなく気絶してしまうだろう。

この時の私は
大嫌いな注射を生まれて初めて心から欲していた。


だって一秒でも早くこの痛みから解放されたかったから。



__ガチャリ。

ゴットハンドと言われる院長が処置室に入ってきた。



黒縁のメガネをかけた院長は、小柄だが貫禄のあるイケメンのおじさまだった。
昔はさぞかしモテたであろう
(今そこ関係ないけど)

先生は私の姿を見るやいなや

「とりあえずすぐにブロック注射をしましょう。」

と、サラリと言った。

「つ、ついにきたーーーーー💦」

もちろん注射を求めてきたのだが、いざとなるとやっぱり怖い。

まな板の上の鯉・・・。



この鯉の気持ちをここまで細密に体感できた人間は、おそらく世界でも数えるくらいであろう。


それにしても‼

せっかくひなどりからお姫様に戻れたのに今度は鯉か~
╮(╯▽╰)╭ ヤレヤレ

※意味不明の方はこちらからの

私、可愛いひなどりのピーちゃん💛



こちらをお読みください♪↓

魔法が解けてひなどりからプリンセスに・・・

__ガチャリ。

今度は副院長が処置室に入ってきた。

院長は副院長にアイコンタクトでブロック注射の指示を出した。

そして自分では全く動けない私の体を、看護師さんがゆっくりと横向きにしてくれた。

自分のおへそを見る感じで海老のように背中を丸めてね

「痛くても絶対に動かないで下さいね。」

副院長は優しく私にそう言った。

私は緊張のあまり、思わずすぐそばにいた看護師さんの手を握りしめた。

流石ベテランの看護師さん。
すぐさま

「いいわよ!私の手をしっかり握っていてね!」

と言ってくれた。°(゚´Д`゚)°。

その直後、

チクッ・・・チュ~~!!!


・・・・あれ??
うそでしょ?もう終わったの???
エッ(゚Д゚≡゚Д゚)???

思ったよりも全然痛くなかった✨

本当にあっという間の出来事だった。

ホッとしたのと同時に左のお尻からつま先までポカポカと暖かくなり
魔法のように痛みがす~っと消えていった。

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