私の入院していた3階にある病室には大きな窓があり、見下ろすと病院の駐車場を一望する事ができた。
その駐車場の奥に大きな木が一本植わっていて、私は窓から毎日その木を見つめていた。
晴れの日も雨の日も風の日も、顔色を変える事なく、その木は元気にじっとそこにいてくれた。
何年前からいるのかなぁ?
これが病室から撮影した
実際の木
私が入院していた病院はペインクリニックだったので、病室から駐車場を見下ろしていると様々な患者さんが来ては帰っていく姿がよく見えた。
車から降りて足を引きずりながら病院に入っていく人。
家族に支えられながらゆっくり歩く人。
普通にスタスタ歩く人はほとんど見かける事はなかった。
大きな木はきっと何年も沢山の患者さんを見守ってきたんだろうなぁ。
入院も後半になり、遂に一人で敷地内のお散歩の許可が下りた。
病院の廊下しか歩けなかった私にとって、病院の駐車場ではあるが外を歩ける喜びといったら、
そうねぇ・・・・。
宇宙旅行にでも行くってくらいハイテンションになれたのよ!!!
私はとにかくその木に会いたくて会いたくて、相棒の歩行器と一緒に一目散にその木目指して旅に出た。
一歩一歩丁寧に歩き、その木を目指す。
遂に会えた‼
まるで何年も会えなかった恋人に会えたような喜びと感動で胸がいっぱいになった。
太い木の幹に近寄り見上げてみると、葉っぱと葉っぱの間から光が差し込み、それはそれは神秘的な美しさだった。
これも実際に撮影した写真
実はこの写真を見ただけで、今でも母ちゃんったら感動して涙が出てきちゃうの
。゚(゚´ω`゚)゚。ピー
一つ夢が叶った私は、木の側でゆっくりと紅茶を味わった。
ミルクティーって
こんなに美味しかったっけ??
最後は自撮りでピース
v(o´ з`o)♪
あぁ。
今思い出しても最高な一日だったなぁ✨